日本の陰の英雄:サービス業の従業員
Német Vivien
⽇本の最も重要な資源は、⼈的資源であると⾔われている。⼈⼿が⾮常に必要な⽇本のサービス業は、短所の要素はあるものの、世界的に有名である。しかし、サービス業で働いている⼈は、どのような⼤変さに直⾯しなくてはいけないのか?個⼈の経験について少し述べたいと思っている。 わたしは、新潟市の事業創造⼤学院⼤学に留学していて、⽂部科学省の研究⽣奨学⾦を頂いている。お陰さまで、ビジネス・マネジメントの資格、MBA を取得できるようになったし、⽇常⽣活を特に問題なく送れる。それでも、⼤学院に通いながらアルバイトに挑戦することにした。バイトは、⾯倒な勉強を少し忘れたいと 感じるときに、⼀時的に異なる環境に逃げられるし、経験、または知識も得られるので、貯⾦できるお⾦を稼ぐためだけではなく、役に⽴つことだと思ったからだ。 このように⽬的を決定して、仕事を探し始めた。 まずは、⾃分も経験がある分野で⾊々検索を してみた。残念ながら、翻訳と通訳の機会はな さそうであった。次に外語教育について探して みたが、ハンガリー語教室は新潟にないし、英 語は資格を持っている者か英語を⺟語とする者 しか教えられないということであった。従って、その3つ以外のアルバイトにチャレンジしよう と思った。 ⽇本のサービス業は⼈⼿不⾜の問題が存在し ているので、もちろんサービスに関する求⼈は 常に多いが、私は経験が全然なく、⼼配した点 が多数あった。お店・コンビニ・レストランで、⽇本の従業員は、お客様を神様として扱うというイメージがある。店員さんが顧客に対して元気に挨拶し、⾔葉遣い・敬語に⼗分に気をつけ、⼼を込めて顧客の相⼿をするということは、⾃分も顧客側から何回も経験した。間違いをしてもその後できちんとした⾏動をとり、失礼な顧客であっても丁寧な対応をする。私は、⾃分にもそのようなお仕事ができるのだろうかと迷っていた。 ⾊々なお店に応募したが、9 回も断られた。10 回⽬はもう諦めるところだったが、結局、雑貨店の店員さんとして採⽤された。偶然だった が、そのあとすぐ、家の近くにある、よく⾏っ ているラーメン屋さんからも「もし宜しければ、⼀緒に働きましょう」という電話が来た。それで、仕⽅がなく、2つのアルバイトを同時にすることになった。留学⽣の場合、⼀週間の勤務時間は 28 時間に限られているが、わたしは2つのお店をまとめても最⼤ 20 時間ぐらいまでしか働かなかったので問題はなかった。 始めは、⼤変なところが無論あったが、先輩 の⽅々に、教えたり、⼿伝ったり、⽀援したり して頂いて、どちらのお店の仕事にも段々慣れ てきた。仕事の難しさを感じて、サービス業で 働いている⼈々を今までよりも尊敬するように なった。楽しい時間も⾟い時間も過ごしたし、 好きなお客さんにも嫌いなお客さんにも会った。笑顔が⼀番素敵な店員ではなかったかもしれな いが、できる限り頑張ったと思っている。 だが、半年が経って、体調が悪くなってきたので、しっかり休まないといけなくなり、体に⾟い仕事であるラーメン屋さんの⽅をやめたほうがいいという助⾔を先⽣からもらった。ラーメン屋さんの店⻑には優しく理解して頂いた。皆ととても仲が良かったので、私は今でも毎週お店を訪問するし、店⻑が毎回カウンターから出てきて話をしてくれる。 逆に、雑貨店に体調不良の状況、そして⼀時的に働けない状況について報告したら、「お⼤事に」ではなく、「迷惑をかけたから、皆に謝ってください」と⾔われた。元々は治ったらそこのお店でバイトを続けたいと思っていたが、次回の出勤のとき、退職依頼書を出した。その時点では他のバイトを⾒つけていなかったが、「このようなことを⾔われるところに勤めたくない。後悔することはない。」と考えていた。 しかし、びっくりするほど早く、新しい仕事 が決まった。サービス業の⼤⼿企業の⼈材マネジメントに貢献できる仕事である。⼤学院で得た知識を活⽤できるし、キャリア的に役に⽴つアルバイトである。その上、2つ共のお店の経験を⽣かすことができる。これからはサービス業員の環境を以前より改善するために⼀⽣懸命頑張りたいと思っている。 |
(ネーメト・ヴィヴィエン) |