「まぁいっか」「まぁいいや」
これは、私の口ぐせだ。どうしてこうも私は無責任にものを言えるのだろう。自分でも少しあきれた。大事なことでも、このくせが出てきてしまう。
そのせいでこんなこともあった。それは、「児童会長になった」ということだ。その仕事を任される前、多少の不安はあったもののまた、「まぁいいや。取りあえず、何とかなるだろう」で、すませてしまった。これが私の悪いくせだ。先を考えない。何かの案を出すときもそうだ。
「○○しよう!」
と言っても
「材料は?場所は?ほんとにできるの?」と、聞かれると何も言えなくなる。やれやれ。そんな時、先生から、「いろんな見方を持つことが大事」という話を聞いた。そして、
「自分が悪いと思っているところも見方次第でいいところに変えることができるかも」と考えた。私の悪いところ、「先を考えない」ところも「今、思ったことにまっすぐ突き進む」ところ、と言いかえれば悪くはないと思う。「何でもかんでも思ったことを口に出してしまう」ところも、「素直」と言いかえれば悪くはない。自分の悪いところを認めないのは、良くないけど、そのせいで自分に自信を持てないのは、もっとよくないと思う。
このように、見方を変えれば自分の悪いところを少し、ポジティブにとらえることができる。また、他のことでも同じことが言える例えば、どんなに不格好なものでも、ひとつのアートといえば気に入ってくれる人もいると思う。また、この「見方」は、国によって違えば、人によっても違う。そんな色々な見方に目を向けて、それを自分の見方に活かしていきたい。
 
 僕は、この学校にきてから大きく変わったこれは、昔の自分と今の自分を比べて分かった。昔の学校では、発表ができず、自分の意見が言えなかった。でも自分の意見を言わないと、成長しないということに気づいた日本人学校に転入した後も、自信がなくて発表ができなかった。
 五年生になると、人数が急に減った。意見を言わないと話し合いも進まなかった。前期の学級委員は、迅征君がやってくれたが、後期はぼくがやらなければいけなくなった。僕は、大きく変わらないといけなかった。最初は前に出るのも恥ずかしく、毎朝集まるのも嫌だった。でも、「みんなのために」という意識が付いたから、六年生でも学級委員に挑戦した。
 今回は児童会長という小学部全体をまとめる大きな仕事に就いた。これまで話し合いを進めてもらっていた自分が、今度は進めていかなければならなかった。五年生の時は評議会で委員長が話しているのを「すごい」と思って見ていた。そして、僕もいつかこの場に立って話すとは思っていなかった。実際に前に立った時は、緊張したがしっかり話せた。
 前期の一番大切な行事、夏季合宿がやってきた。遠足の反省も、生かさなければいけなかった。僕には他に二つの仕事もあったから大変だった。クラスでは当日のキャンプファイヤーのことを予想して準備しなければならなかった。ここでは、上手くいくためには、先を予想することが大切だと分かった。
 僕は、中学生になったら、児童生徒会長や色々な委員会の委員長にもなるかもしれない僕のこれからの未来は分からない。でも大きくなって困らないためには、今から準備をした方がいいと思う。そして、昔の自分なら考えられないことを、今は考えられるようになった。僕は、大きく変わった。