ハンガリーで育つ子どもの達に日本語の教育を・・・。そんな親心からできて講師の先生方のお力を借りながら成り立つ補習校。日本に居れば当たり前に守られていることが海外ではそうではなくなる。「国語を勉強する」ということもそのひとつになってしまう。それはある意味、親次第ということになる。
そんな補習校に通う日は、日々の生活の中で滅多に日本人と会わない私にとって、ちょっとした息抜きの時間にもなった。日本人ママ達とのおしゃべりは、いつもぱっと花が咲いたような楽しいひと時。バザーの際、ハンガリー人夫達も自然と集まって話をしていたように、同じような環境に身を置くもの同士、他愛もない話も相談事もちょっとおしゃべりできることは、ほっとする瞬間でもある。
そして、この環境に身を置く子ども達。二つの言葉の中で生きている子ども達。きっと今は深く考えないでただ与えられた道を歩いている、という状況だろう。
読み書きができて、国語力が付けば子ども達の将来の可能性はぐんと広がる。
大変だけど、頑張らないといけないけど、それがいつか、宝物になりますように。
そして、友達とワクワクしながらお店を出したり、おもちゃを買ったりしたバザーも、あんなこともあったなぁ、といつか微笑みながら思い出せるような思い出のひとつになってくれますように。子ども達の無邪気な笑顔を見ながらそう願わずにはいられない。
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