マラソン大会に出ました。大会に出るのはこれで三回目です。ブタペストの街の中にある森みたいな大きな公園を三キロ半走りました。
 走る練習をしたけれど最後まで走れるかどきどきしました。スタートしたときはみんな固まって走ったので、押されたり「どけ」と言われたりしました。ぼくも少し押し返しました。
 ニキロまでは、軽々走れました。みんな「ハーハー」言っていました。ぼくは一位になりたかったから「一位。一位。」と心の中で言いながら走りました。
 でも三キロ目から足もおなかもいたくて、よろよろになってしまいました。もう限界だから歩いてしまいました。そうしたらハンガリー人のおじさんが「あと少しだぞ。残りの力を使って走るんだ」と言って行ってしまいました。だから、ぼくは、「あとちょっとか。じゃあ最後まで走ろう。」と思ってがんばりました。最後まで走ったら、チョコと水をくれました。
 完走して「あーやったぁ。やっと終わった。ぼくは三キロ半走ったぞ。」と思いました。去年は二十一分で、今年は二十分で走れました。うれしかったです。
(もちづき・みお)