「えーやだー、はずかしい」
これは、ハンガリーダンスを教えてもらう初日に私が言った言葉。先生に男子と女子でペアになってと言われた時だった。そして、約2
か月後に迎えたドナウ祭当日。
「キャー」
「ホッ」
たくさんの声が上がり、男子と女子が輪になって踊る。
「ヘーイ」
これが最後。終わった瞬間、達成感を感じた。それは、なぜか。約2か月間の練習の積み重ねがあったからではないだろうか。
 本番で私が心がけていたこと。それは、「笑顔で踊る」ことや「堂々と踊る」ことだ。
「笑顔」は、初めのころは、とにかく上手に、間違えずに踊ろうという気持ちでいっぱいで、まだ気にしてもいなかった。しかし、どんどん練習を重ねていくうちに、私の気持ちが変わっていった。笑顔で踊っていると自分もとても楽しいし、見ている側もとても楽しい気持ちになるということに気付けた。そこから私は、笑顔に気をつけるようになった。
 「堂々と」というのは、間違えても一生懸命に踊り続けるという意味だと私は思う。間違えないのも、もちろん大切だと思うけれど、それを気にして小さな動きになるより、堂々と胸を張って踊るほうが、かっこよくなると私は思った。
 それに気付けたのは、一緒に踊っている仲間がいたからだと思う。仲間と共に教え合ったり、助け合ったりしていた中で、新しい目標を持つことができた。その目標に向かって努力していった結果が、ドナウ祭当日のハンガリーダンスだ。このような日々の積み重ねがあったから、達成感を感じられたのだと思う。
 ドナウ祭のハンガリーダンスから、仲間がいることのすばらしさや目標を持つことの大切さを改めて知ることができた。仲間は、私に私自身のことを気付かせてくれた。また、目標を持つことで、私自身の成長に気付くことができた。これからは、仲間とともに協力して、自分自身の目標をもち、日々の生活を送りたい。そして、目標をクリアするためにしっかりと努力していきたい。
(たむら・ここな 小学部6年)