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ELTE大学人文学部ハンガリー語学科
藤川 摩耶 |
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私は昨年九月よりブダペストのELTE大学人文学部のハンガリー語学科に留学しています。日本でもハンガリー語を専攻しており、ハンガリーにはハンガリー語の習得とハンガリー語を生かした将来の可能性を模索するためにやって来ました。ELTE大学では、週に二回か三回の語学の授業を基本として、希望制の会話の授業やハンガリーについての授業があります。また後期からは他学部の授業を取ることも可能になり、今は日本語専攻の翻訳の授業にも出席しています。大学の授業は非常に少ない為、余った時間を持て余してしまうこともあります。留学当初は、日本で経験したことのないほど沢山の自由時間、親元を離れての一人暮らし、生活習慣も考え方も違うハンガリー人たちと交流に戸惑い、くよくよ悩むことも多々ありましたが、今は時間がいくらあっても足りないほど充実した日々を送っています。私の留学生活でのなによりもの宝物は人との出会いです。できるだけ積極的に外に出るようにすることで本当にたくさんの人に出会うことができました。日本に興味を持ってくれているハンガリー人との会話で外側から日本を見つめなおすこと。 |
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様々な国からやってきている留学生たちと留学の悩みを語りあいお互いに慰め、励まし合うこと。日本にいては出会うことがなかったであろう、ハンガリーで学び、働く日本人たちと出会い、話を聞くこと。 |
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すべて日本では決して経験しえなかったことで、とても刺激的で毎日驚きと新しい発見の繰り返しです。人々と交流することで自分の将来の方向性もほんの少しずつですが見えてきました。そして、なによりも、これらの出会いを通して得た、国籍を超えた腹を割って話すことのできる友人たちの存在は私の生涯の財産となるでしょう。早いもので留学ももう半年を切ってしまいました。まだまだやり残したことの多さ、ハンガリー語の伸び悩みに焦燥感を感じることもありますが、残された日々を精一杯生き、学び、より多くの人に出会い、帰る頃には笑顔でやりきったといえるようにこれからも精進していきたいと思っています。 |
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