帰途太鼓は、ハンガリー人の詩人で作家のパウリニ・タマーシュにより2000年3月20日に、ハンガリーおよび中欧で最初に結成された和太鼓グループです。
清帰途太鼓のチーム名は、パウリニ・タマーシュがハンガリー語と日本語両方で意味のある言葉になる様に付けられました。元は厳格な教育、自己鍛錬などを意味するハンガリー語の「kiokító」(キオキートー)であり、結成当時メンバーであった日本語学科学生により「清らかな音への回帰」として、「清帰途」の漢字があてられました。
そのレパートリーは、日本の伝承されている太鼓曲もありますが、メンバー作曲の演目が中心となります。結成後数年は、偶然ブダペストに滞在していた米国の大学の和太鼓サークルで活動したハンガリー人と、鼓童に弟子入りしていた米国人がメンバーとなり、彼らの指導により発展しました。その後彼らが米国に帰国、あるいは英国へ転居した後、現代表のドラム奏者ラアール・ダーヴィッドが指導を始め、さらに現芸術監督である高久圭二郎(元リスト音楽院打楽器科留学生)が2004年冬から参加して現在に至ります。これまでにCDを3枚、コンサートヴィデオとDVDをそれぞれ1部、出版しています。2014年現在のメンバーは正規メンバーが8名、研修生が2名の計10名となります。
年に1、2回の定期コンサートを本拠地ブダペストで開催するかたわら、ハンガリー各地のイベントに招聘されて演奏しています。また企業のパーティー、式典などにも音楽事務所、イベント企画会社を通じて頻繁に出演、これまでに日系企業ではマジャール・スズキ、サンヨー、ソニー、デンソー、ブリヂストン、タカタなど、韓国企業ではサムソン電子やヒュンダイ自動車販売店などのイベントに出演してきました。
2005年8月には日本EU市民交流年で来洪した「ヒダじんぼ」のミレナーリシュ公演に国際交流基金の依頼でゲスト出演をし、2007年8月20日の建国記念日ではハンガリー政府主催の「音楽船」に乗船演奏しました。さらに2009年の日本ハンガリー交流年では「ブダペストの春」にてターリア劇場とヴルシュマルティ広場特設舞台に出演し、9月5日に民族学博物館にて開催された「日本文化の日」ではメインイベントとして清帰途太鼓コンサートが開催されました。
ハンガリー日本友好協会、ハンガリー盆栽協会、ハンガリー剣道連盟と恒常的な協力関係にあり、ハンガリーにおける日本文化の紹介に一役買っています。
また在ハンガリー日本大使館からの依頼でたびたび日本文化紹介イベントに出演、また在クロアチア日本大使館を通じて4度のザグレブ出張公演、在スロヴァキア日本大使館の依頼で1度、ブラチスラヴァの日本文化の日に出演しました。
ハンガリーの著名なピアニスト、カーラーシ・シルヴィア、ハヴァシ・バラージュとは密接な協力関係にあり、これまでに彼らのリスト音楽院大ホール、国立バルトーク・コンサートホール、アリーナでの演奏会に定期的に出演しています。そしてハヴァシ・バラージュの企画では、ブカレスト演奏旅行にも2回参加しています。
清帰途太鼓の主な演目:金山陣太鼓、龍舞、祭り、天馬、végpillanat (最期の瞬間)、練習、三宅、屋台囃子(清帰途バージョン)、えんやーとっとー、szív
tánca(心の踊り)、4分の7拍子、Tavaszi szél、Köszöntő(祝福)、関ヶ原、組曲「StimmTt」、組曲「月読太鼓」、龍神太鼓
連絡先: kiyokito@taiko.hu; laardavid@taiko.hu; laardavidd@gmail.com
(ハンガリー語)
keijike@gmail.com (日本語/英語)
Web: http://taiko.hu/
Facebook: https://www.facebook.com/kiyokito |