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4カ国対抗親善ゴルフ大会4年ぶりの優勝に向かって
柿崎 広好


 毎年6月または7月にハンガリー、チェコ、スロバキア、オーストリア4カ国の各日本人選抜メンバーによる親睦ゴルフ大会が開催されます。趣旨は親睦なのですが、年々熾烈な戦いとなっており、我ハンガリー日本人チームは2009年のオーストリア大会の優勝を最後に4年間優勝から遠ざかっています。ちなみに、2010年ハンガリー大会準優勝、2011年スロバキア大会第3位、2012年チェコ大会準優勝です。このままでは強豪ハンガリーチームではなく、古豪ハンガリーチームと言われてしまうのではと危機感を持っています。

 昨年の結果ですが、優勝はチェコチーム。準優勝が我ハンガリーチーム。3位スロバキアチーム。4位オーストリアチームでした。昨年のルールは各国15名の選抜メンバーでプレーし、上位8人のグロススコアで優勝が決まると言うものでした。優勝のチェコチームのスコアは8人の合計が708。一人当たりの平均スコアは88.5です。ゴルフをする方はイメージできると思いますが、このスコアは驚異的です。ほぼ全員80台でプレーすると言うことです。
  ゴルフとはスコア100を切ると仲間が増え、90を切ると友達を失い、80を切ると家族を失い、70を切るとすべてを取り戻す(プロになる)と言われています。チェコチームはほぼ全員が90を切る実力者の集団と言うことですから、すでに友達を失った悲しい人達と言えます。準優勝の我ハンガリーチームは8人の合計が726。一人当たりの平均スコアは90.75です。まだ友達を失っていません。

 
 
 しかし優勝するためには合計で18打。一人当たり3打改善し、友達を失う覚悟が必要です。「今年はその覚悟があり真剣に取組んでいるか」、「本当に勝つ気があるか」、「なぜ勝てなくなったのか」、「どうすれば勝てるのか」、など今年優勝するために色々過去を振り返り分析してみました。
  まず我々ハンガリーチームはこの大会に「本気で勝とうと真剣に取組んでいるか」から考えてみました。我々ハンガリーチームは4カ国対抗戦の会場には自国開催を除きバスをチャーターして前日入りし、練習ラウンドを行います。まるで甲子園を狙う強豪校のようです。
2011年対抗戦参加者
 

違うのはバスの中。全員揃うと「乾杯!」の発声と共に宴会が始まってしまいます。帰りのバスも同じで全員揃うと「乾杯!」。優勝すれば祝勝会。優勝を逃せば残念会が始まります。「4カ国対抗戦」の名を借りた「大人の遠足」であったことは否めないと反省しています。今年も例年通り、前日入りしますが、バスを廃止し、5台~6台の自家用車の乗り合いで行く覚悟をしました。
 次に大会前の準備です。昨年までは前日入りして練習ラウンドを実施していましたが、他国の選抜メンバーは前日のみならず、もっと前から何度か練習ラウンドをしていることがわかりました。そこで今年は選抜メンバーが日程を決め、事前に練習ラウンドを実施することにしています。私も先日事前にプレーして来ましたが、今回の会場は超難コースであることが判明しました。コース攻略のためには数回ラウンドを重ねることが大切です。前回のラウンド時、コースのビデオ撮影も行いましたので、注意点を大会までにまとめる予定です。
  最後に「なぜ勝てなくなったのか」、「どうすれば勝てるか」ですが、勝てなくなった理由は簡単でした。それは他国チームがハンガリーチームに比べレベルが急に上がっていることに他なりません。「どうすれば勝てるか」。それはハンガリーチームが他国に負けない努力をすることであり、全力を尽くすことに他なりません。今年はD社さんにも参加をお願いし、2名の実力者を追加させていただきました。
  今年は過去にない最強のチームが出来上がったと思っています。全員が90を切れる可能性があります。もちろん友達を失う覚悟もあります。準備を怠らず全力で4年ぶりの優勝を狙います。大会は7月21日(日)に開催されませす。

 結果はまた報告させていただきます。皆さんも応援して下さいネ。

(かきざき・ひろよし マジャール・スズキ)
 
 

Web editorial office in Donau 4 Seasons.