これまで
既に5つ以上の事業や活動をこなしてきたが、イベント専門の団体でもないのにここまでやってこられたのは、愛日家で自分の意思で参加下さっている法律家、
様々な公式行事を担当した元県庁関係者のおかげだと思う。事業によっては、複雑な法的手配や計画準備が必要なこともあった。また、旅行社が会員である為、
運搬がとてもスムーズ。大使館や交流基金からは、多くの展示品をお借りすることができている。
施設に関しては、大学関係者も多いので、これまで3回の事業で、パンノン大学からの協力を得ることができた。そして、ヴェスプレーム県と岐阜県が、古くか
らの姉妹都市である為、これまでの国際交流の歴史が、活動をより豊かにしている。
こんな機関の中で、私は唯一ホンモノの日本人である。だから、協会の一員として手伝う半面、監査役のような
気持ちを携えて参加している。中には、まだまだ遠い国ニッポン、う〜ん、ちょっとこれは、という内容もあった。ニッポンが好きで頑張っている人の夢を壊さ
ないよう、ホンモノに近づけるのは、結構努力を要する。現実的に追求できる限度もあるから難しい。今回、「錦鯉」のコーナーが設けられたが、展示するに相
応しい本物を手配するのは至難の業であった。それでも、事業を盛大にとただひたすら牽引する会員と、何度も話し合い、使命感を持って踏ん張った甲斐はあっ
たと思う。
今後もすべてのメンバーが「誠意」を持って携わっていくのであれば、事業回数を重ねる毎に改善され、より大きな協会に成長していくと信じている。そして、
これこそが、まさに「日本」から学ぶべきことに思う。
一方、ハンガリー人との共同作業で、彼らから学んだことも山ほどある。彼らの仕事の一番素晴らしいところ
は、各自が本質を把握して活動しているところだと思う。本質を理解し自己判断して積極的に動くから、一々細かいことを決めなくても展開されていく。会長は
存在するけど、司令塔ではなく、予算以外の方針や方法は、殆ど皆、独自に決めていく。脱線すれば、ちょっとちょっとと誰かが必ず指摘するので、大抵は本来
の路線に戻る。だから、できあがる作品は、キチンとしていながらも、個性があっておもしろい。
が、皆、それぞれに自己解釈し、勝手な方法、思惑でバラバラに動くので、それが災いすることも多々。そして、そんな仲間の行動は予測できないので、無駄手
間、勘違いが発生し、共同計画が難。最終結果の形も、最後まで細かいことははっきりしないので、リスク高。
でも、コツさえ掴めてしまえば、一緒に仕事するのは、無限大に楽しめる。未知の可能性が埋まっているチーム、ヴェスプレーム県ハ日本友好協会、今後の活動
も大いに楽しみである。
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