ミニ・コ
ンサートが終了すると、ヘレンドの陶器で飾られた部屋で立食パーティーです。ハンガリーのワインとハンガリーの伝統料理が用意され、歓談のひととき。私は
まず白ワインを片手にお料理へと一目散。あとでお話させていただいた大使から聞いたところ、伝統料理と新しいお料理がミックスされているということで、ど
のお料理も美味しくいただきました。
皆さん、お料理も一通りいただいたあと名刺交換など話が盛り上がっている中、私は何人かの女性参加者の方々
とあいさつを交わし、料理評論家の山本益博さんご夫妻のお姿を見つけました。以前、グルメの間で評判の小さなフレンチレストランで食事をしたとき、帰り際
に「今まで山本益博さんがこちらの席にすわってらしたんですよ」とシェフに言われ、そのことを話題に話しかけてみたところ、ご夫妻ともとても気さくにお話
してくださいました。更なる偶然の重なりは、山本さんはアメリカで上映された(日本では未公開)「Jiro Dreams of
Sushi」という映画のナレーターで登場していますが、同席していたサンフランシスコから来日していた友人がその映画を見ており、話は益々盛り上がりま
した。山本ご夫妻のお嬢様が、現在ハンガリーで盛田さんのお世話になっているとのこと。盛田さんが仕事や著作活動だけでなく、民間レベルでもハンガリーと
日本の架け橋となって活躍されていることを垣間見ることができた日でもありました。
盛田さんは食べる暇もなく忙しく、いろいろな方々とお話しているのを見かけましたが、サース教授はという
と、おそらく講演のあった部屋でずっと専門的な質問に追われていたのではないでしょうか、ほとんどの参加者が帰られたあとにお料理の間へと現れ、数名で静
かに食事をなさっている姿を見かけました。
サース教授率いるオンコターム社が開発・製造した医療機器は、現在主にドイツの病院やクリニックで使われて
いて、日本ではまだ輸入されていないそうです。それでも、日本の大学などでも講演が開催されるとのこと。オンコサーミア理論が日本でも早く認知され、その
機器が医療・美容、スポーツ界で幅広く使われるようになることをお祈りします。
サース教授と盛田さんの出会いはたいへん奇遇な巡り合わせによるそうですが、そこからたどり着いた
「今日この佳き日」が未来の発展へとつながりますように!
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