団体戦は、第1回はオーストリアの優勝で始まり(との伝承)、第2-3回はハンガリーが連覇、第4-5回はスロバキアが連覇、第6回はチェコが念願の初優
勝、今年の第7回は開催国スロバキアが優勝しており、ハンガリーチームは過去4年残念ながら優勝から遠ざかっている。
近年、各国ともユニフォーム・帽子の色を統一し、チームワークを高めて、大会に臨んでいる。我がハンガリーチームは、帽子とポロシャツを赤で統一、チェコ
チームとオーストリアチームはポロシャツをそれぞれ、黄色と水色に統一、スロバキアチームは白いシャツにて揃えてきている。
さて、強豪メンバーを揃え、戦力的には毎年優勝を狙えるハンガリーチームながら、ここ数年優勝を逃している要因がある。大会は通常日曜に開催されている
が、土曜日に開催、ゴルフ場での練習ラウンドを行う為、自国開催の場合を除き、気合を入れて前日から現地入りをすることになる。例年、我がハンガリーチー
ムはバスを1台チャーターし、土曜の朝にブダペストを出発し、現地での午後の練習ラウンドに向かう。日頃は自分の車でゴルフ場に行くのでゴルフとアルコー
ルは切り離されているものの、この大会の時だけは、運転の必要がない為、また気の合う楽しいメンバーが揃っていることもあり、朝バスに乗り込んだ時から前
夜祭(前朝?祭)が始まってしまうのである。
もちろん、アルコールを交えながら話題にするのは、大会の作戦である。今年の場合、強豪メンバーの一人が前週に同じゴルフ場にてプレーを行っており、ホー
ル毎の注意点、アドバイスを伝授する等、盛り上がりの中で作戦会議が行われた。ゴルフ場に到着する頃には既に皆ほろ酔い気分。その状態で、練習ラウンドを
行うが、結構いいスコアでラウンドするメンバーが多いのである。「これなら明日もいけるぞー」、ということで、夜には本当の前夜祭、作戦会議を実施。各自
が当日の練習ラウンドのスコアを元に、翌日の目標スコアを宣言する(もちろん、アルコールも入り、目標は高くなっている)。
翌日は前夜のアルコールも抜け、心地よい緊張感の中、いよいよ本大会を迎えるが、ここ数年の傾向として、ほ
ろ酔い状態の練習ラウンドの方がスコアの良い人が多い。二日酔いが影響するのか、あるいは、アルコールが抜けたことによる影響なのか、はたまた、本番の緊
張によるものなのか、各自それぞれの理由はあろうが、本番に本来の実力を発揮できないメンバーが多いのが、ここ数年の敗因である。
筆者は、駐在丸3年になるが、実はまだ4ヶ国対抗での団体戦の美酒を味わったことがなく(現在の多くのメンバーが同様だが)、何とか、駐在中に念願を叶え
たいと熱望している。
現在のメンバーでの遠征は非常に楽しいものであり、これはこれで継続しつつ、何とか、皆の本番での実力発揮の方法を見い出し、勝ち鬨をあげたいものであ
る。来年こそは、是非、団体優勝奪還を目指しましょう。
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