日本代表チームは1984年のロサンゼルス大会以来、オリンピック出場が遠のいています。ですが、今回その壁を打破しようと、日本水球は強化を推し進めて
きました。
最後のオリンピック挑戦は、2004年のアテネオリンピックに向けたアジア予選。カザフスタンで行われ、決勝まで進みましたが、地元カザフに2点差で敗れ
切符を逃してしまいました。
その当時、若手のメンバーとして出場していた私たちに、ベテラン選手が試合後の夜に、「あとは頼むぞ、がんばってくれよ」と声をかけてくれました。日本で
は、水球を続けたくともプロリーグがあるわけではなく、泣く泣く競技を引退してきた才能あふれる選手がたくさんいます。職場に頭を下げ、嫌な顔をされなが
ら仕事をぬけ、合宿や遠征に参加し、水球オリンピック出場に懸けてきたベテラン選手たちの言葉は、今でもずっと胸に焼き付いています。
その後、順調に進んできたかというと、決してそうではありません。オリンピックが最も注目される水球ですが、北京五輪では実力が不充分とされ日本の連盟が
予選不参加を決定。それを知った社会人選手の中には、引退を決めた人たちが多数いました。また、外人コーチを招聘しては、文化や言葉の違いを乗り越えるこ
とが出来ず、長期的な強化には繋がりませんでした。
そんな中でも、あきらめずにヨーロッパ・プロリーグでの武者修行を続けた選手や、また別の選手は本格的な社会人チームの発足に奔走して実行し、それらに引
きつけられた若手選手は国内でのレベルアップに励み、結果的にその3つがうまく絡み合い強化され、今年の夏に行われた世界選手権では過去最高の11位の成
績を収めました。また大学生のオリンピック、ユニバーシアードではハンガリーやイタリアなどの強豪国から勝利を収めるなど、今年に入って目覚ましい成果を
挙げています。
ずっと結果が出せない中でも、支援を続けてきて下さった方々や、応援し続けてきて下さった方々もたくさんおり、みんなの力が混ざり合って、日本の水球界が
一丸となって、ロンドンオリンピックの出場を勝ち取ろうとしています。
世界選手権11位はアジア最上位です。アジアでは五輪出場枠が一つなので、現時点で日本がオリンピックに最も近い位置にいることになります。2012年1
月に千葉で行われるアジア選手権兼オリンピック予選で優勝し、目標としてきた五輪出場を是が非でも達成したいと思います。
ぜひご親戚やご友人の方にも宣伝して頂き、多くの応援よろしくお願いします!読んで頂きありがとうございました。
* ロンドン五輪アジア地区予選 1/24~27千葉県国際総合水泳場
詳細はポセイドンジャパンHPにて(http://poseidonjapan.net/)
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