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私の挑戦
秋山 忍
 
// 近 況 //

 
   あきら め、無知、無関心。これが今、日本での国民の政治に対する姿勢です。日本の社会や政治の実情に、苦情を訴え、評論はするけど、責任を持った行動は起こさな い。私の住む千葉市の場合も、50年以上も助役からの天下り市長が続き、市と市議会のなれあい行政で、なんと現在、借金が1兆円!しかも、前千葉市長が収 賄で逮捕されました。その後、前市議会議長が別件で暴力団がらみの恐喝で逮捕されました。現在、政令指定都市最年少の熊谷新千葉市長が、千葉市の改革を推 し進めようとしている傍ら市民の代表であるはずの市議会議員が反対しています。既得権を守るしがらみで、改革が進まないのです。

 政党のいいなり、緊張感のない馴れ合いの議会。二世議員、政党のロボット議員、サラリーマン議員。市議の中 には40年以上、建設業と癒着したまま、議員をやっている人もいます。どんな立派な人でも10年も議員をやれば感覚が麻痺します。本来、市議会議員とはな んでしょう?(1)条例の提案能力、(2)予算と行政の監視能力、(3)議会で質問、議論する能力、(4)市民の要望を実現する能力、(5)市民に、政治 を知らせる、参加させる能力ではないでしょうか。しがらみのない若い議員に世代交代する必要があるのです。
  現在、千葉市議会では、昨年から小学生でも使いこなすプロジェクターやパワーポイントが実施可能になりました。そして、ようやく市議会の質問形式が、一問 一答方式が取り入れられました。それまでは、質問者が1時間近く質問し、それに同じくらい時間をかけて、行政が文章をお互い読みまわししていました。これ ら実態を知れば知るほど、「なんとかしなければいけない」という気持ちが高まりました。 

 現状に不 満がある場合の、対処方法は3つです。
(1)今の環境をやめる(環境から離れる)、
(2)今の環境に満足するよう、自分自身が変わる(環境に合せる)、
(3)今の自分の環境自体を、自分で変える(環境を変える)辞める、続ける、変わる(変える)、この3つしか選択肢はありません。前職の公務員退職時は 「辞める」を選択しましたが、今回は「変える」に挑戦することにしました。
 
 私は、高 校卒業後、民間会社、フリーターを経て、国家公務員である刑務官として東京拘置所に11年間勤務。その間、舎房勤務、警備隊、訟務部、教育指導、死刑確定 者の心情安定を図るための宗教教戒を行う等、社会における多種多様の人間と触れ合い貴重な体験をしました。その後、外務省に出向し在ハンガリー日本大使館 で副領事として、3年間外交官としてブタペストに駐在。国際、文化交流に触れあい、たくさんの人々とお会いすることができました。
  そして、10年前に国家公務員に憤りを感じて法務省を退職。自分と家族の時間を作り、自分自身がやりたい人生を過ごしたいと考え、自然と情緒あふれる千葉 に家族5人で移住しました。大好きなテニスを指導しながら、小学校、中学校、高校のPTA会長を合計7年間務め、「ハンガリーファン倶楽部」(約150 名)発起人として、国際文化活動に力を注ぎ、テニス振興・人間文化交流・地域活性化を目的としたNPO法人「テニスコミュニティ千葉」(約200名)を設 立し、社会貢献や地域活動に目覚めました。
  しかし、NPOやPTAの活動が大きくなるにつれ、要望や負担が増え、一人でやることに疲弊感を感じることが多々あり、目的が実現されないことにジレンマ を覚えるようになりました。また、行政や社会システムがうまく機能していなことに憤りを強く感じたのです。「良いことをやっているはずなのにうまくいかな い」不条理感。市民のひとりとして、自分自身が何とかしていかなければいけないと真剣に考えていた矢先に、先の市長の交代劇があり、新市長の出身である大 前研一氏創設の政策塾一新塾に入塾し、志を磨いたのです。
  私の挑戦する千葉市若葉区の前回選挙は定員9名に立候補者11名、前々回は、なんと定員9名に立候補者9名の無選挙でした。毎回選挙では、候補者のほとん どが政党公認や推薦議員で固定かされ、一番年配の議員が新人と交代する程度の選挙がなされてきました。高年齢の超保守型です。そこに私は、組織票の1票も ない完全無所属新人として、今回ただひとり飛び込みます。ひじょうに不利な立場ですが、全力を尽くすのみです。若葉区の投票率は前回選挙46%、これは千 葉市6区中、5番目。これを10%アップの56%にして、千葉市6区中、1番を目指したい。そのために、とにかく選挙に行こう!絶対に政治を諦めないで! 千葉市を助けましょう!それが、自分たちの将来や子供たちを助けることになる!幸せな若葉区、明るい千葉市に変えていこう!と訴えます。
  仕事を選ぶ3つの基準として、(1)自分が楽しい、(2)自分が成長する、(3)社会のためになる(人のためになる、人に喜ばれる)と考えています。
  政治と言うものは、自分の生き様や人となりが一番表れるといいます。ですから、今回の挑戦は新たな自分への挑戦でもあり、成長の機会です。人々の身体も心 も健康にし、本来の生きる目的を明確にして、ともに成長したい。民間企業、フリーター、国家公務員、自営業、NPO、政策塾等の経験で学んだ、考え方、モ ノの見方、人生体験や知識を生かし、バランスよく、目的に向かって、これからも、行動していくつもりです。
 
 

Web editorial office in Donau 4 Seasons.