2010年W杯は楽しめた。日本チームが活躍するとしないとでは、観戦の力の入り方が違う。しかも、予選
リーグ敗退予想を覆して、「予期せぬ活躍」を見せたから尚更だ。前回のドイツ大会では初戦の豪州戦で、終盤に守備が崩れ、ドタバタ状態で逆転負けしてか
ら、その後の試合を観る興味を失ってしまった。あの脱力感は今も記憶に残っている。
大会前の親善ゲームで散々な状態だったから、日本チームにまったく期待していなかった。とにかく「馬鹿負け」だけはして欲しくないというのが本音だった。
世界ランキングが日本より低いハンガリーでさえ、日本チームをまったくリスペクトしていない。これで大敗などしたら永遠に日本は見下される。今でこそ低迷
しているが、1950年代から1960年代にかけてのハンガリーは世界のトップチームだった。各種のナショナルチームの対戦で、日本はハンガリーに勝った
ことがない。日本にプロリーグがあることすら知らない人がほとんどだ。カメルーンに勝った後ですら、「日本の選手はプロなのか」と聞かれる始末だから、日
本、いやアジアのチームなどハンガリーにおいてすら問題外なのである。
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