〜競 技〜
熱気球を実際にご覧になったことはなくても、映像や歌や写真などに「風まかせ」のロマンティックな乗り物として登場するので、皆さんご存知かと思います。
空を風に乗って飛ぶ事を楽しむファンフライトや、長距離や山岳フライトなどのアドベンチャーフライト、そしてターゲットにいかに近づけるかを競う競技フラ
イトなど、熱気球のフライトにも様々な種類があります。
熱気球の大会は、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど世界各地で開催され、日本でも佐賀をはじめ各地で行われています。これらのレースに出場してい
る選手にとっては「競技」ですが、一般のお客さんからみると、季節の風物詩。色とりどりの熱気球が、空にふわりと浮かんでいる、鮮やかな美しい世界です。
ここに紹介する写真は2006年にドバイで開催されたバルーンフェスティバル。そして、アジア最大規模(観客動員数では世界最大)の熱気球大会「佐賀バ
ルーンフィエスタ」の写真です。今回、ハンガリー・デブレツェンには、120機もの熱気球が集まります。世界各地の国内予選を勝ち抜いてきたトップレベル
のテクニックを持つパイロットが集まります。
世界選手権では、「いかに正確に飛ぶか」を競います。熱気球のフライトは風まかせです。しかし、風は高さや時間の経過によって異なる方向に吹いています。
その見えない風を各種データと経験から予想し風をとらえます。たとえば5キロ離れた距離から目標となる地点までフライトし、数センチメートルの単位まで寄
せるといった、高い精度を競います。
熱気球競技は、気球に乗るパイロットと、地上で支えるクルーのチームプレーです。ただ「スポーツ」というよりは、近年では各種計器や測定器・パソコン操作
なども絡み、かなり複雑な頭脳プレーも混在したゲーム性の高い競技です。目標地点に向かって正確に飛ぶといった面ではゴルフを三次元競技にしたようなイ
メージ。そこにF1のようなチームでの役割分担が必要となる競技。そんなイメージでしょうか。
日本選手はまだ世界選手権で優勝したことがありません。
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