7月に、指揮者小林研一郎さん、池田理代子さんを中心とした「真夏に第九を歌う会」のヨーロッパツアーの練習でモーツァルトの「レクイエム」を伴奏させて
頂く機会がありました。小林研一郎さんとオーケストラ、ソリスト、そして100人以上の合唱団との大規模の中の練習は緊張感の塊、しかし合唱団の音楽と歌
を愛する姿勢から生まれた温かさが音楽をまとめていく、そんな小林研一郎さんの「レクイエム」は荘厳で、敏速な部分も繊細さがあり、1つ1つの音を大切に
奏で、また作曲家の意図(モーツァルトが最後に書いた箇所の事、弟子のジェスマイヤーが補筆完成させた事)背景など、知性あふれた音楽を作り出す事を学ば
せていただきました。本番はウィーンのシュテファン大聖堂で行われました。残念ながら私は足を運ぶことができませんでしたが、満席、万雷の拍手で終わった
そうです。
小林研一郎さんは「ゴルフの上達のため1日800球打った」と、「ドナウの四季」で読みました。私もゴルフにはまった事がありますが、一日に800球も
打ったらピアノが弾けなくなってしまう量でとても真似できません。「情熱の量」「集中力」というのはこういう所でも反映されているんだとも思いました。
このような素晴らしい演奏の機会を与えて下さった皆様に感謝しています。
あと数日で帰国となります。名残惜しい気持ちもありますが、ハンガリーでの生活は私にとってかけがえのない財産となりました。帰国後は復職となります。
研鑽を積み、学んだ事を活かし後進の指導、演奏活動をしていきたいと思います。
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