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大学生活の思い出
Révai Nándor


   私は2011年にエルテ大学に入学しました。大学に受け入れられたとき、私は非常に幸せでした。「興味がある分野についてようやく勉強することができる」と思いました。新入生のために大学生活開始前に開かれる合宿(ハンガリー語でゴーヤターボル)にももちろん行きました。ゴーヤターボルはすばらしい経験でした。そこで多くの学生に会って、様々な先生についての噂を聞きました。私は特にアジア関係の学科の学生たちと友達になりました。ゴーヤターボルのおかげで同級生と知りあえたので、大学最初のクラスに行くことも楽しみになりました。
 授業登録の時、先輩たちはあらゆることを手伝ってくれました。登録の後で先輩たちは10年生を飲み会に招待してくれました。その時、私たちはまだ授業や先生についてあまり知りませんでしたが、先輩たちがいろいろな便利な情報を共有してくれました。先輩たちに会えたことがうれしかったです。
 日本学科の先生たちの紹介は大学のI棟の地下にある教室で行われました。1年生たちを応援するスピーチをした先生もいました。「大学は語学学校じゃない」と言った先生もいました。その先生は、「アニメや漫画レベルの日本語を勉強したいだけなら、大学じゃなくて語学学校に行ったほうがいい」と言いました。その時少し心配したことを覚えています。日本語を教える先生達にも初めて会いました。私たちは授業を楽しみにしていました。
 私は大学に入る前に日本語を勉強したことが全然ありませんでしたから、最初は大変難しかったです。ひらがなとカタカナを覚えることは難しくありませんでしたが、それを使うことは大変でした。テストをやる時いつも「こんなに短い時間でテストを終えるなんて不可能だ」と思いました。私はいつもテストを時間内に終えることができませんでした。
 クラスの多くの学生が大学に来る前に日本語を少しでも勉強したことがあったので、私はちょっと自分をばかだと感じました。1年生の1学期は合格できましたが、2学期はだめでした。しかし、やめたくありませんでした。なぜ続けたのか。それはおそらくコミュニティのおかげです。1学期の終わりまでには多くの人々と良い関係ができていて、他の学生たちが私にやる気を起こさせてくれました。落ちた試験を1年後にもう一回受けなければなりませんでしたが、私にとってそれは有益なことでした。なぜなら1年間本気で漢字と語彙を暗記し、文法を練習したからです。おかげで2回目は進級できました。2年生から新しいクラスメイトと一緒に勉強することになりましたが、彼らともすぐに友達になりました。
 授業以外での思い出は例えば、クラスの後で大学内にあるパブに行ったことです。そこに行くと、いつも誰か知っている人がいました。誰かと座って、ビールを飲みながら話し始めて、気がついたらすでに深夜だったということが何度もありました。他の専門を持つ学生と話すことはいつも面白かったです。私はしばしば日本語について聞かれました。
 1年生の時、先輩に学生自治会の役員になるよう頼まれました。高校ではこの種のことをしたことがなくて、経験してみたかったので、引き受けました。様々なイベントを運営しました。特に今年は私が東アジア関係の学科の合宿の運営責任者だったので、誇り高かったです。また、活動しながら、新入生が大学生活に順応できるようにしてやりたいと思いました。学生が先生や試験や成績などの問題を抱えているならば、我々に連絡することができます。私はこの仕事をやってとても勉強になりました。イベント運営や、お金の管理、人々とのコミュニケーションなどの経験は、就職するときにも役に立つと思います。こういった経験は時として勉強より重要です。
 卒業論文は書道と禅の関係、そして禅と中国の哲学がどのように書法に影響したかについて書きました。書道は私が1年生のときからの趣味です。大学の書道クラブで始めました。2年生のときには書道クラブの責任者にもなったので、書道を論文のトピックに選ぶことは私にとって自然なことでした。しかも、副専攻が「東アジア文化」だったので、国際的な文化交流についても書くことができました。
 日本語も上達したと感じています。日本語の本を読んで多くのことを理解することができるようになりました。しかし、私にとってまだ口頭の日本語を理解するのは難しいです。日本語を話す機会が少ないので、話さなければならないとき、緊張します。もっと上手になりたいです。大学を卒業しても、私は日本語を忘れません。近い将来、日本に行きたいです。今年、コルヴィヌス大学の経済学部に入学を申し込みました。難しいかもしれませんが、日本語のほかに経済学も勉強すれば、この先の人生で利益をもたらすだろうと思います。
 この4年間を振り返って、この大学に来たことが良い決定であったと感じます。きっと将来、よい思い出となることでしょう。終わってみると短い大学生活でしたが、多くの人と出会い、様々なことを学びました。4年間の大学生活で、難しいクラスも簡単なクラスもありましたが、すべてのクラスが私に何かを与えてくれたと感じています。私は全ての先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。近い将来、習った日本語を活用できたらいいと思っています。
(レーヴァイ・ナーンドル)
 
 

Web editorial office in Donau 4 Seasons.