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ゴルフ雑誌との格闘
町野 憲善

 
 2010年のゴルフシーズンの終了 をまじかに控えた、11月の後半に、たまたま同じ期日に発売された、最新ゴルフ雑誌、3誌(P.ゴルフ、G.ダイジェスト、C.イス)が手に入った。シー ズン中にゴルフ雑誌を読む事は殆どないが、12月から3月中旬まではコースが閉鎖(厳密には、雪さえなければ従業員用の裏門から入り、ウインターグリーン を使っての運動は可能) されるので、その間の時間つぶしとして活用することに決めた。また、10月の一時帰国の折、テレビ講座の「夫婦ゴルフのすすめ」 のテキストのみ買ってあった。理由は講座の生徒がお笑い芸人のG.タカ夫婦であったため。笑いながら楽をして、学習、上達の棚ぼた効果期待してのことで、 家内にゴルフを期待した訳ではない。
  冬場の週末は、明るい内から「ワイン飲み人形化」するのを常としているので、4誌を読解することなく、ダラダラと少しづつ、酔いに任せて、長期間掛かって 読むこととなった。予想していた通り、2月末になっても、4誌を 読み散らすだけで 目覚めた様な自分に合ったワンポイント・アドバイスは未だ見出してい ない。写真と見出しだけ見ているからだ。
  とはいっても、惹きつけられる魅力的な見出しはたくさんある。
・年齢で飛ばしを諦めるな!!
・芯にしか当らないヘッドの動き
・クワ堀り練習で払い打ちスイングからダウンブローへ楽に変更
・リンゴの皮を薄くむく要領で 柔らかく寄せる
・板を使ってクリーンヒット
・50ヤード以内はSW一本で決まり
・アイアンは上から打つ
・SWは ソールを“引こずる”だけ
TV講座のテキストを除いた3誌の目次を、酔いに任せて観察してみた。
  P.ゴルフ
  技術論が8割強、道具批評が1割、その他が読み物  G.ダイジェスト
  技術論が7割、道具批評が1割、その他読み物が2割
  C.イス(月刊誌)
  道具批評が6割、読み物が3割、技術論が1割
  C.イスは月刊誌(他の2誌は週刊誌)で、新年号のためか、道具に紙面の殆どを割いていた。たまたま新年号がこの様な記事の配分になっていたのかは不 明。また、2誌の週刊誌には漫画があるが、この月刊誌にはない。
  またこの月刊誌はG.ダイジェスト社の発行のため、週刊誌と記事内容の差別化を図っていることも想像できる。2誌の漫画がページに占める割合は G.ダイ ジェストの16%、P.ゴルフが14%と殆ど同じ。両誌ともに漫画の流行を意識した配分だろうか。
  一方、C.イスは 漫画がないのは、対象としている読者は漫画前世代か。
ここで3誌の別比較をしてみた。
 
 
P.ゴルフ(週間)
G.ダイジェスト(週間)
C.イス(月間)
価格
350
350
750
ページ数
202頁
219頁
154頁
サイズ
週刊誌サイズ
週刊誌サイズ
21cm×28.5cm
重量
278g
299g
486g
 
 C.イスは ページ数で約30%少 ない、しかし 紙面サイズが30%大きいので合計有効面積は殆ど差がない。頁当りの重量は週間誌が同じ、C.イスは サイズを考慮しても36%も重い。頁 当りのコストは週間誌が1.7円/頁、月刊誌が4.94円/頁、サイズを考慮しても高い。 
 気がついて見れば、この様な切り口の ¥費用対効果を出してみても、本を買う参考には全くならないし、むしろ読書を愛する人、ゴルフ雑誌の講読者に全く 迷惑なことである。技術屋の職業病とやらで ついつい比較してしまった。
 こんなことでグタグタしていたら、当初の目的の4誌のゴルフ雑誌から何かを得る前に新シーズンが始まってしまった。
ワインは充分飲んだからまあ良いか。
(まちの のりよし・マジャールスズキ)
 
 

Web editorial office in Donau 4 Seasons.