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日本人学校補習校その他日本語教 育
 
     
 
 
 
日本人学校
ブダペスト日本人学校ふれあい大運動会

 
 

組体操と責任
中学部3年 坂下 竜一

 あの日の空には、清々しい青が限りなく広がってい た。しかし裏腹に、私の心は重苦しい緊張に支配されていた。中学部3年生としての、団長として責任感に潰されてしまいそうだったのである。あれだけ必死に 練習を繰り返したのだから、どうして緊張する必要があったのだろうか。今そう思えてならないのは、組体操が大成功を収めたからだろう。
  練習や本番を通して私が一番難しかったと感じたのはやはり、男子だけで作る「三段タワー」だ。その最中が緊張のピークだったことを、私は鮮明に覚えてい る。

先ほど「どうして」と述べたが、この技だけは別だ。何しろ、練習 の中でも「成功した」と言えるのは、片手で数えられる程だったのだから。それでも、無事作り上げることができた。その際の、そして組体操を終えた後の達成 感や安心感といえば、1、2年生の時の比ではなかった。
  今後生きていく上で、今まで以上に大きな責任がのしかかって来ることが必ずやあるだろう。その時、今回の経験をバネにして潰れないよう、挫けないようにし たい。
(さかした・りゅういち)
白組応援練習
中学部3年 中野 佑紀

 「団長、責任重大だなぁ」。応援合戦の練習の時のことだ。まず初めに、団長の私からの言葉。「みんなで紅組 に負けないように応援の練習をしっかりしていきましょう」と言った。練習が始まると、「やばい、かなり緊張してる」と感じた。私は、練習が始まる前日、こ う考えた。中学部4人で手分けして小学部に教えたほうが早いのではないか。それを、そのまま実行すると、意外とうまくいった。でも、私は、時間をもっと有 効に使えばもっと上手にできるなと感じた。そこで、翌日、もう一度練習方法を考えた。けれど、なかなか、いい案が見つからない。「どうしよう」そして、ほ かの中学部の仲間と話し合った。すると、「時間を決めて今日はどこまで練習するのか決めたほうがいい」という案が出た。「なるほど」、私は、反省した。も う少し深く考えれば同じような
ことを自分一人でも考えることができたと思ったからだ。そして、すぐ仲間に頼るのではなくまずは自分でじっくり考えるべきだと思った。翌日の練習は、ス ムーズに終わった。それを繰り返していくことで、なっとくのできる応援にすることができたので達成感を味わえた。
  運動会を通して、すぐ仲間に頼るのではなく自分で粘り強く考えることの大切さを学んだ。そして、今後の活動でも、粘り強く取り組み、いい結果を出していき たいと思う。

(なかの・ゆき)
拍手かっさい
小学部6年 弘田 うらら

 アナウンスが入った。私たちは円じんを組み、気合を入れる。
  9月15日、日ごろの練習の成果を発揮する日。私達は、この運動会に向けて、日々練習をしてきた。
  そんな中、特に気合を入れたのが組体操だった。しかし、一人技から二人技、三人技とどんどん人数が増えていく。私は、三人技の「飛行機」という技に苦労し た。それは、上で体をのばし、うでものばしていなければならないからだ。初めてやってみた時、体は曲がり、うでもたえきれず、曲がってしまった。しかし、 練習を重ねるうち、体もうでもまっすぐになった。嬉しかった。まだ、全員ピラミッドや三段タワーといった大技が残っていたが、「飛行機」だけでも達成感が あった。
  たくさんの練習を積み重ね、そして迎えた本番。そんなに緊張しなかった。むしろ、日頃の練習の成果を、お父さんやお母さん、そして妹に見てもらえるのが嬉 しかった。
「ピッ」
仲川先生が笛を吹く。みんながパッと倒れる。そうしているうちに、「飛行機」の番がきた。見事に決まった。大きな拍手が起こる。全員ピラミッドは、一番下 の段なので少し待たなければいけない。
「ピッ」
完成の笛がなる。私たち全員が顔を上げる。またまた拍手のうずが起きる。三段タワーが終わった後、私の胸は達成感と嬉しさでいっぱいだった。
「ありがとうございました。」
そう言った後、つい笑顔になってしまった。
  運動会の結果は、準優勝だったけど、みんなの笑顔が輝いてみえた。笑顔のうちに終われて、とてもよかった。

(ひろた・うらら)
 
 

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